2013年04月15日

 【自動車-アルファロメオ】危険な香りがする魅惑のアルファ・サウンド Alfa Romeo Sound (全てのアルフィスタのために)

最初に言っておくが、この記事は既に「アルフィスタ」な人にとっては当たり前のことでありさほど危険ではないが、最近アルファロメオに興味を抱いた方にとってはかなりの毒になり危険である。


Alfa Romeo (アルファロメオ)。
155 DTM
155 DTM posted by (C)snakecats

イタリアの自動車メーカーで1910年創業の老舗。
(正確には1910年に創業したのはA.L.F.A.(Anonima Lombarda Fabbrica Automobili)。)
1930年代には既に市販車へDOHCエンジンを搭載していた。

アルファロメオといえばやはりモータースポーツを連想する人も多いだろう。
アルファロメオはモータースポーツ界から撤退したので今となっては昔の話になってしまったが、F1はもちろん、DTM(ドイツツーリングカー選手権)やBTCC(イギリスツーリングカー選手権)といったツーリングカー系のレースでも活躍した。
DTMやBTCCでは特にALFA 155が活躍(冒頭の写真)。
この頃のかっこよさにやられた日本人は少なくない。

アルファロメオの魅力。
それはモータースポーツシーンだけではない。

まずはスタイリング。
そのスタイリングに一度ハマるとなかなか抜け出すことはできない。
丸印に、ミラノ市の市章「赤の十字」とミラノを支配した名家ヴィスコンティ家の家紋である「人を飲み込む竜(手足が描かれておらず蛇に見えるので愛称「蛇」)」を合わせたエンブレム。
そのエンブレムを収める盾を模したフロントグリル。
そしてレースモデル或いはスポーツモデルのボディに刻み込む「Quadrifoglio(クワドリフォリオ:四葉のクローバー)」のマーク。
思わずなでなでしたくなるようなボディライン・・・
The Monster
The Monster posted by (C)snakecats

Color At Dusk
Color At Dusk posted by (C)snakecats
他のメーカーとは明らかに異なる個性を持っている。

もちろん魅力的なのは見た目だけではない。
走りもかなり魅力的。
市販車(通常モデル)はどの車種もカタログスペックこそ他のメーカーの車と比べて特に秀でたものはないが、走りには無条件に楽しさを感じる。
公道でどれだけ楽しめるかをコンセプトにしてセッティングを施しているとしか思えない。
エンジンのトルクやパワー特性の味付けが実に良いと思う。
簡単に言えば、6,000〜7,000rpm付近でMAXパワーやトルクを出されても公道では使えない・・・
ということだ。

そんなアルファロメオの魅力にすっかりハマって病み付きになってしまった人や人達のことを「アルフィスタ」、「アルフィスト」、或いは「アルフィスティ」と呼ぶ。
この呼び方は全世界共通だ。

また、その「アルフィスタ」独特の症状について日本では「蛇毒にやられた」と形容する。
尚、この毒にはかなり強い習慣性がある。

実は何を隠そう、あたくしは「アルフィスタ」なのだ。

ちなみに、「アルフィスタ」は所謂「へんたい」と呼ばれると喜ぶ症状も持つ。
他には、これも「アルフィスタ」特有の症状で「音フェチ」というのがある。
今回はこの「音フェチ」に的を絞る。


自動車の性能の一つに静音性というのがある。
一般には、いかに室内に「エンジン音」や「ノイズ」が入ってこないかを示すものだ。
ところが、「アルフィスタ」にとっては、エンジン音が入ってこないということは全く許しがたいことなのである。
音の良さも高性能の指標だからだ。
エンジン音は「ノイズ」に分類しない。
旋律である。

「そのエンジンは何か心地の良い旋律を奏でる楽器のよう。」
「アルフィスタ」はみんなそう思っている。
正に「へんたい」である。

そんなアルファロメオの旋律を聴いてみよう。



■Alfa Romeo 8C 2300 Le Mans (アルファロメオ 8C 2300 ルマン)
1931年のモデル。
ルマン24時間レースで優勝している。
このころ既にスパーチャージャーを搭載。
後継の1933年の8C 2600は7秒で97km/hに到達。
この頃のレーサーに「エンツォ・フェラーリ」がいて、そのチームの名前は「スクーデリアフェラーリ」。
ボディーにあの跳ね馬のエンブレムを付けていた。
その後「エンツォ・フェラーリ」がアルファロメオから独立して立ち上げたメーカーが「フェラーリ」なのである。
それにしも、この頃既に現代の車のようないい音をしている。



■AlfaRomeo Tipo 33 STRADALE (アルファロメオ ティーポ 33 ストラダーレ)
1967年のトリノショーでお披露目。
230HP/8800rpmを発生。
レブリミットは10,000rpm!
STRADALEの名のとおりこの車はストリートモデル。



■Alfa Romeo Giulia 2000 GTAm (アルファロメオ ジュリア 2000 GTAm)
1960年〜1970年代のツーリングカークラスのレースを席巻。
当時人気の高かったGiulia(ジュリア)をベースとしたモデル。
GTAはイタリア語の「Alleggerita」の略で意味は「軽量化された」。



■Alfa Romeo GT 1300 Junior (アルファロメオ GT 1300 ジュニア)
初代Giulietta(ジュリエッタ)の後継モデルGiulia(ジュリア)を1962年に発表。
その翌年1963年にGiulia Splint GT(ジュリアスプリントGT)を発表。
そしてその廉価版(普及モデル)として1966年にJunior(ジュニア)を発表した。
Junior(ジュニア)は、あのジウジアーロがデザインした。



■Alfa Romeo 33 (アルファロメオ 33)
1984年に発表される。
エンジンには水平対向4気筒エンジンをラインナップ。
その後、ステーションワゴン(アルファの場合、スポーツワゴンか?)などのモデルを追加、インテリア、エクステリア、エンジンなどを変更しながら1994年まで作られていた。





■Alfa Romeo 75 (アルファロメオ 75)
アルファロメオ創業75周年にデビュー。
1985年から1992年まで製造販売された。
内外装ともに個性的なデザイン。
Alfaな思い出2
Alfaな思い出2 posted by (C)snakecats
トランスアクスルとドディオンアクスルを搭載し50:50の前後輪重量バランスを実現していた。
(普通の市販車にここまでするとは・・・。)
サーキットを含めて何度か運転したことがあるが、腰のすぐ後ろに重心がある感覚でコーナーリングが実に気持ちいい。

Alfa Romeo 75 Turbo Benzina Sound video from MotorsportMediaNL on Vimeo.

Car: Alfa Romeo
Type: 75 Turbo
Engine: 1779cc Turbo Benzina
Modified for sound: 2,5" exhaust,Remus Rear silencer,HKS SSQV3 Dumpvalve,HKS freeflow filter






Alfa Romeo 75 Turbo Evoluzione (アルファロメオ 75 ターボ エヴォルチオーネ)
1987年に500台限定で製造されたグループAツーリングカーレース用のエボリューションモデル。



■Alfa Romeo 145 (アルファロメオ 145)
Alfa Romeo 33 (アルファロメオ 33)の後継モデルで1994年から2001年まで製造販売された。
ボディタイプは3ドアハッチバックのみで、5ドアハッチバックはAlfa Romeo 146 (アルファロメオ 146)として発表された。

Alfa Romeo 145 Sound video from MotorsportMediaNL on Vimeo.

Car: Alfa Romeo
Type: 145
Engine: 1370cc Twin Spark
Modified for sound: CSC midpipe, Ragazzon silencer, BMC-CDA airbox.






■Alfa Romeo SZ (アルファロメオ SZ)
1989年にコンセプトカー(ES-30)が発表される。
カロッツェリアのザガートとフィアットとのコラボレーションモデルだ。
かなりの強面(こわおもて)の印象から「Il Mostro(イル・モストロ:怪物)」の愛称を持つ。
SZは1989年から1991年までまで製造販売された。
FRP製のボディをまとい約1,300kgの車重に、Alfa 75ベースのV6エンジンを搭載し、210HP/6,200rpmの出力。
一度乗せてもらったことがあるが、この車にはアルファロメオの全ての魅力が詰まっていると言わざるを得ない。
デザイン、ドライブフィーリング、そしてサウンド・・・
どれをとっても最高のクォリティだ。
Alfa 75ベースとしているためトランスアクスルとドディオンアクスル搭載する。
サウンド然り、その操舵感覚と接地感たるや筆舌しがたいほどの刺激的なものだ!



■Alfa Romeo 155 GTA (アルファロメオ 155 GTA)
Alfa 155は1992年から1997年まで製造販売された。
Alfa 75の後継モデル。
グローバルには売れた車とはいえない状況だったが、日本ではかなりの人気を得た。
GTAはレーシングモデル。
この記事の冒頭の写真は東京都内某所であたくしが撮影した本物のDTMマシンだ。
(某メーカーのプラモデルのベースになった実車。)
1993年にはDTM(ドイツツーリングカー選手権)を、1994年にはBTCC(イギリスツーリングカー選手権)を制している。



Alfa Romeo 156 GTA / 155 ITC / 155 GTA(アルファロメオ 156 GTA / 155 ITC / 155 GTA)



■Alfa Romeo 156/Alfa Romeo 156 GTA (アルファロメオ 156/アルファロメオ 156 GTA)
Alfa 156は1997年から2005年まで製造販売された。
Alfa 155の後継モデル。
2002年7月に2.0lモデルのエンジンがツインスパークからJTSへと変更され、2003年9月には大胆なフェイスリフトが施される。
フェイスリフトが施されるまでがワルター・ダ・シルバのデザインで所謂「シルバ顔」。
フェイスリフト後はジョルジェット・ジウジアーロがデザインした所謂「ブレラ顔」。
このとき「ブレラ顔」論争が勃発。
「ブレラ顔」が受け入れられなかった某雑誌のライターが「ブレラ顔」を失敗作と某雑誌に書いてしまったことによるものとあたくしは思っている。
ちなみにあたくしは「シルバ顔」も「ブレラ顔」も好き。
あたくしのAlfa 156は「ブレラ顔」。
Glittering
Glittering posted by (C)snakecats

ちなみに、伝統の 3.2l V6エンジン搭載のAlfa Romeo 156 GTA(アルファロメオ 156 GTA)はフェイスリフトは受けず「シルバ顔」のままだった。




こちらはイギリスのAlfaRomeoチューンナップメーカーのAutoDelta社製の156のサウンド。



■Alfa Romeo Giulietta Quadrifoglio Verde Savali 260 (アルファロメオ ジュリエッタ クワドリフォリオ ヴェルデ サヴァリ 260)
ここで紹介するのは2010年より発売された新型で三代目。


元は1954年から1965年まで、および1977年から1985年まで製造販売されたモデル。
こちらは1954年から1965年までの初代モデル。



■Alfa Romeo 8C (アルファロメオ 8C)
2006年に量産化を発表。
全世界500台限定だ。
エンジンはマセラティ製。
この後、スパイダーモデルやフルFRPモデルなど派生バージョンが出回っている。



■Alfa Romeo 4C (アルファロメオ 4C)
2013年のジュネーブモーターショーでお披露目。
フレームにカーボンを使用し乾燥重量は900kgを切っている。
モノコック部分はなんと65kgしかない!
エンジンはマセラティ製でアルファロメオ伝統の排気量1750cc。
それでいて出力は240hp。
操舵フィーリングを重視しパワーステアリングは搭載しないという。
リリースは2013年中にも開始されるらしい。
ボディのコンセプトは前述のAlfaRomeo Tipo 33 STRADALE (アルファロメオ ティーポ 33 ストラダーレ)から踏襲しているものもあるという。




AlfaRomeo。
ただの自動車メーカーだと思うことなかれ。
蛇毒の効き目はかなりキツイ。
そして毒が切れると悶え苦しむ。





posted by snakecats at 02:06 | Comment(2) | TrackBack(0) | 自動車-アルファロメオ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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